RESTORE FAITH IN HUMANITY 旅の思い出

タイ人の小さな女の子からの餞別

世界一周の旅をスタートして、一番最初に感動した出来事は飛行機の中で起こりました。

関西国際空港からタイのSCOOTって名前の格安航空会社の飛行機で世界一周の一番最初の目的地バンコクに出発しました。

 

その飛行機はかなり大きくて座席が一列に10人くらい座れるくらいなので、

たぶん300人くらい?乗客が乗っていたけど

 

その乗客ほぼ全員が タイ人(笑)

 

周りを見渡しても全く日本人がいなかったし、タイの航空会社なのでCAさんもタイ人。

 

今思えば当たり前のことなんだけど、当時は海外のAir asiaとか日本人も結構乗っているLCCにしか乗ったことなかったので、ビビった。

英語は伝わるんだろうけど、なんかあったときどうしようかって不安でめちゃくちゃ孤独を感じた。

 

早めに搭乗して、座った席が3人席の一番窓際。

出発直前まで隣の2席は誰も座ってこなかったので、

日本人きてくれー!!と心のなかでめちゃくちゃ祈ったけどやっぱりタイ人が座った。

 

小学校1年生くらいの女の子とお母さんの親子で、俺の隣にはその小さい女の子が座った。

なのに、警戒されてたのか不安そうに座席を半分くらい空けてお母さんのほうによりかかってた。笑

 

あーやっぱ日本人こなかったかー残念。

そいやー、一人で海外行くの初めてだけど一人で海外行くのってこんな孤独なんや・・

って思いながら、その日めちゃくちゃ朝早起してたので、疲れててすぐ寝た。

 

そのまま3時間くらい寝ててふと目が覚めた時

 

 

横に座っていた女の子が俺の肩にもたれかかって寝ていた。

 

 

最初座ったときあんな警戒してたのに、隣にお母さん座ってるのに

俺の肩に頭をもたれ掛けて寝ているその女の子がめちゃくちゃ可愛かった。

気を許してもらえたのか、なんかわかんないけど(変な寝言でも言った?笑)

言葉も伝わらない外国人の小さい女の子と仲良くなれた気がしてめちゃくちゃ嬉しかった。

 

その直後に、自分の座席テーブルに

 

タイ語が書いてあるパッケージのチョコレートが置いてあったのに気づいた。

 

なんとなく今自分の肩にもたれかかって寝てる女の子がくれたんだろうなってわかった。

しかも結構大きい板チョコだった。

めちゃくちゃキュンとした。

こんな素敵なサプライズができるこの子は一体なんだと一瞬うろたえた。

 

 

お母さんは起きてたから”you give me this chocolate?”って勇気出して話しかけてみたら、

“she gives you”と言って女の子を指さしてすごい優しい笑顔で返事してくれた。

 

その間もずっとその女の子は俺の肩にもたれかかって寝てた。

勝手にその子の寝顔をみながら、「世界一周頑張ってね。やっと夢が叶うね。おめでとう。」

 

ってメッセージのように感じて

それまでずっと孤独と不安でどうしようもなかったのに、

急に人の優しさに触れて(しかもこんな小さい女の子から)マジで泣きそうになって”thanks a lot”って言って窓の外に顔を向けた。

 

窓の外みながら、日本ではなかなか起きないシチュエーションに感動してやっぱり泣いてしまった。笑

タイのドンムアン空港について、やっとその女の子が起きたので

「コープクーンカーップ」ってチョコレート手に持ってタイ語でありがとうって伝えたら、

 

一生忘れられないであろう、優しい笑顔で黙って俺を見つめて微笑んでくれた。

お母さんも同じように微笑んでくれてた。

 

不思議なオーラの親子だった。今思うと間違いなく旅の神様だと確信できる。

それがまた、おめでとうとか頑張ってねってメッセージに受け取れて

また泣きそうになったので、バイバイって言ってお別れした。

 

この間一枚も写真を撮ってなかったことをものすごく後悔している。笑

 

そんな世界一周初日、最高の旅の始まりを体験しました。

あの時の親子2人。まじでありがとう。

 

おかげで世界一周は最高の旅になりました。

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だいきち
タビキチ運営者 世界一周/2016.12.2〜 旅で最高の感動を味わいました。もっともっととんでもない感動をより多くの人と共有体験できるムーブメントを起こすことが夢。 それが自分にできる社会貢献だと考えています。 "Restore faith in humanity" "おもしろきこともなき世をおもしろく"